【後編】何人たりとも私を助けさせてなるものかと意地を張っていた~カウンセラーの私が体を扱う理由~

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大人になってから、
相変わらずの心の重苦しさに加え、
肩こりや腰痛がつらくて、
何をやっても体のどこかが硬くて痛くて、
病気じゃないからどうしようもないと半ば諦めながらも、
やっぱりこんなに心も体もツライのは、何かおかしい!
と思うようになり、

「せめて体だけでもラクになりたい」

と、TVで偶然見かけた整体院へ。

やっぱり私の体はガチガチだったらしく
「これではツライよね」と言ってもらって、
強張って痛むところをじんわり解いてもらった時、

私は初めて、
わかってもらえる安堵感
ツライことをツライと言ってもいい安心感を味わいました。

今までずっと、
生きることがツラいのは、
自分の我慢と根性が足りないからという
自分責めをしながら、
私のツラさは誰にもわかるまい、
わからせまい
と、
あらゆるものを突っぱねてきた私でしたが、

本当の私は、やっぱり心のどこかで、
ツラさをわかってもらいたかったんですよね。

そして不思議なことに、
体の緊張を緩めてもらうたびに、
悲しいわけでもないのに、
涙が勝手に出てくるんです。

あぁ、私は全身をガチガチに固めて
自分を必死に抑え込んでいたんだな、
って思いました。

氷が少しずつ少しずつ
解けていくような感じがしました。

よく、
本当の自分を隠すために
強烈な自己否定や恥の意識でもって
”じゃない自分”を作ろうとすることを
「鎧を着る」と言ったりするのですが、

私は名実ともに鎧で身を固め、
必死に自分を守っていたんだということを理解しました。

自分を激しく責め立てることで
私は、私を
一所懸命に守っていたのか…。

そんなやり方しか知らなかったんだ。

「ごめんね」と「ありがとう」を
いったりきたり。

生きづらさを解決するには、
心理カウンセリングはとても有効です。

ですが私のように、
誰にも(自分にさえも)心を触らせず
誰の愛も受け取らないようにして
孤独の中で生きてきた人にとっては、
カウンセリングを受けるというのは
そう簡単なことではないと私は思っています。

本当はそういう人こそ、
強烈な苦しみの中から抜け出してもらいたいのですが、

現実には、心理カウンセリングの壁が
まだまだ高い世の中のように思います。
(カウンセラーがそれを言っちゃおしまいだけど💦)

だから、心は後からでもいいから、
とにかく体から先にラクになりませんか、というのが私からの提案です。

体のツラさが和らぐことで
生活の質が改善され、
それだけでも心にゆとりが生まれます。

また自律神経の乱れが整うと
メンタルが安定する効果も期待できます。

さらに言うと、
体は物理的な刺激を受けると、必ず反応します。
術者のエネルギーが体にダイレクトに作用するので、
たとえ心が自己完結していて”受け取りたくない人”でも、
術者のエネルギーを自然に受け、また返すという循環、
すなわち「つながり」を無理のない形で体感することができます。

人とのつながりを感じると、
人は深く安心し、
寂しさや孤独が癒されていきます。

私が、心だけでなく体のケアを重要視する一番の理由がここにあります。

私の父はアスリートで、
小さい頃はよく
運動後のケアをしてくれました。
父からマッサージを教わることもありました。

それらの時間は私にとって、
親子のつながりを感じるあたたかい思い出であり、
たしかに私は大事にされていた」と思える記憶の1つです。

また、私の手は母の手とそっくりです。
小さくて、指が太くて短くて、
とにかく不格好なので
少し前までは大嫌いでした。

そんな手を、私が整体を学んだ先生は
良い手だと褒めてくれました。
施術者に向いている手だ、と。

それまでコンプレックスだったものが
私の価値に転換した瞬間でした。

私は、この仕事をするために、
父からは「つながり」というマインドを、
母からは手そのものを、
受け継いだのだと納得しました。

私はずっと孤独を感じながら生きてきました。

受け入れられたい、
安心できる居場所がほしい、
人とつながりたい、
そんなことを願っていました。

でも、手に入りませんでした。
私がそれらを与える側だからなのかも知れません。

目の前の一人ひとりを
温かく受け入れ、
つながり、
孤独を癒し、
心と体の痛みを解放していく。

これからの私の命は、
こんな風に使っていくのだと思っています。

***

以上、長々と書きましたが、
心や体のツラさ・痛みを抱えていて、
「体だけでもラクになりたい」
「少しずつ生きづらさを変えていきたい」
と考えているみなさんに向けて、
心と体のトータルでのケアを提供していきますので、
何かピンときた方からのご連絡、お待ちしております!

この記事を書いた人
あべ先生

公認心理師、特別支援教育士、AGOメソッド®セラピスト、教育学修士。
障害児教育を専門に学び、公務員心理職として教育委員会に10年以上勤務、延べ3,500件の発達相談に対応。不眠を訴えるクライアントがボディケアで眠れるようになった経験をきっかけに、心の問題に対する体へのアプローチの有効性に関心を持つ。現在は、心理カウンセリングと自律神経を調整するセラピーを併用し、心と体をトータルにケアするサービスを提供している。

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