毎日、仕事に家庭生活にお疲れさまです!
日々の生活の中で「なんだかうまくいかない」「いつも疲れている」と悩んでことはありませんか。
その原因は、もしかしたら発達障害特有の自律神経の乱れかもしれません。
自律神経は、心と体のバランスを保つ大事な役割を担っていますが、発達障害のある人は、このバランスが乱れやすい傾向があると言われています。
本記事では、自律神経の乱れがどのように生きづらさに繋がっているのか、そしてその改善方法について解説します。
1.自律神経とは?発達障害との関係
まず、自律神経について簡単に説明しますね。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つで成り立っていて、私たちの体がリラックスする時や、活動する時に適切に働くよう調整しています。
しかし、発達障害(特にADHDやASD)のある人は、環境の変化やストレスに敏感で、交感神経が過剰に働きやすく、副交感神経がうまく機能しないことが多いのです。
代表的な発達障害と自律神経の関係性は次のような感じです。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の自律神経
集中力の問題や衝動性から、常に交感神経が活発になり、体がリラックスできない状態が続きます。
ASD(自閉スペクトラム症)の自律神経
環境や社会的な刺激に対する過敏さが、過度なストレス反応を引き起こし、自律神経を乱します。
以上のような特性によって、日常生活で自律神経のバランスが崩れ、様々な心身の不調が現れるのです。
2.自律神経の乱れによる症状
心理的な症状: ストレスや不安感が増大
発達障害のある人が抱える心理的な不調の一つに、慢性的なストレスや不安感があります。
自律神経の乱れによる代表的な心理的症状には次のようなものがあります。
- 不安感の増大: 小さなことでも不安を感じやすく、過去の失敗や未来の不確定な状況に対する過度の心配が続く。
- イライラ感: 感情をコントロールする力が弱まり、周囲に対して過剰に反応してしまうことがある。
- 集中力の低下: 交感神経が優位になることで、過度の緊張状態に陥り、集中力や注意力が持続しなくなります。
これらの症状は、発達障害の特性と似ている面があるため、自分では「発達特性の一つだ」と思い込んでしまうかも知れません。
しかし、実は自律神経の乱れからきていたということも十分にありうるのです。
身体的な症状: 慢性的な疲労や体調不良
自律神経の乱れは、心理的な影響だけでなく、身体的な不調にも現れます。
例えば、発達障害のある人は、以下のような症状に悩まされることが多いです。
- 慢性的な疲労感: 常に体が緊張状態にあるため、夜眠れない、朝起きられないといった問題が発生し、結果的に日中も疲れが取れない。
- 胃腸の不調: 自律神経が消化器官をコントロールしているため、胃の不調や便秘、下痢が続くことがある。
- 頭痛や肩こり: 過剰なストレスや緊張が体の筋肉を硬直させ、肩こりや頭痛を引き起こす。
これらの症状が日々続くことで、さらに心理的なストレスが増し、生きづらさを感じるようになってしまいます。
日常生活の問題: 時間管理や感覚過敏
自律神経が乱れることで、日常生活でも多くの問題が発生します。
特に、発達障害のある人は、時間管理や感覚過敏に悩むことが多く、それがさらなるストレス源となります。
- 時間管理が難しい: 発達障害特有の注意欠陥により、予定通りに行動できず、時間に追われることが多いです。これがストレスを引き起こし、自律神経をさらに乱します。
- 感覚過敏による疲労感: 騒音や強い光、肌に触れるものに対して過敏に反応し、日常の中でストレスを感じやすくなります。
- 過集中による疲労: 特定の作業に没頭する過集中状態が続き、体の疲れに気づかないことも。これが夜の不眠や日中のだるさに繋がります。

3.生きづらさを改善するための方法: 自律神経のバランスを整えよう
どうすれば「生きづらさ」を改善できるのでしょうか?
ポイントは、自律神経のバランスを整えることです。
これにより、心理的なストレスや身体的な疲労が軽減され、生活の質が向上します。
自律神経のバランスを整えるための方法
- 深呼吸や瞑想: 副交感神経を活性化させるため、意識的にリラックスできる時間を作りましょう。
- 適度な運動: 軽いストレッチやウォーキングは、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果があります。
- 専門家に相談する: 自分一人で改善が難しい場合は、心理カウンセラーや体のケアを行うセラピストに相談することが効果的です。ただし、症状が強すぎたり長引いたりする場合は、医療機関を受診することも検討してみてください。
4.自律神経を整えることで「生きづらさ」が緩和する
自律神経の乱れが原因で、日常的に「生きづらさ」を感じている方は少なくありません。
しかし、自律神経を整えることで、その症状は大幅に改善される可能性があります。
まずは、自分の体と心の声に耳を傾け、適切なケアを始めてみませんか。
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