自分らしく生きるとは

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前回の記事の続きです。

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本来の自分の姿を否定して、「こうあるべきだ」という何か他の基準に自分を合わせようとして無理をするよりも、
本来の自分のままで生きられる道を探っていくほうが建設的ではないかという考えの一方で、次のような疑問も当然湧いてくるかと思います。

苦手なことを克服しようとしなくていいんですか?
✅ 諦めグセがついたら人として成長できませんよ。
✅ やりたくないことから逃げるという考えは、怠けを助長しませんか?

このような疑問に対しては、私は次のようにお答えしたいと思います。
1つひとつ書いていきますね。

Q.苦手なことを克服しなくていいんですか?

A.欠点があると許されない・愛されない、という思い込みにはまっていませんか?
克服しようと努力することはたしかに素晴らしいことだけど、すでにたくさんの努力をしていてなお克服できないから苦しんでいるのではないでしょうか。
克服した先の自分を想像した時、それを努力する力に変えられるうちは良いのですが、できない自分への攻撃になってしまうのなら、そこからいったん離れてみるというのも一つの手だと思います。
そして、欠点を隠そう・無くそうとするのではなく、「私は◯◯が苦手なので、もしご迷惑をかけてしまったらすみません」とか「手伝っていただけると助かります(てへぺろ)」と先に言っておくことで、周りの人は「しょうがねーなぁ」とか言いながら案外受け入れてくれることも多いものです。
そして、助けてもらった時には心からお礼を言い、自分が役に立てることがあれば惜しみなく手を貸す。
そうやって気持ちのいい人間関係、ギブ&テイクの関係を築いていけたらいいなぁと思います。

Q.諦めグセがついたら人として成長できませんよ。

A.向上心があって、自分にとってそれが大切なことだと認識しているから苦しいのです。諦めグセのついている人は、こんな風に苦しむ前にとっくに諦めてるんじゃないかな。
苦しむほどに、エネルギーを要することをがんばり続けているという「今」に目を向けませんか?

Q.やりたくないことから逃げるという考えは、怠けを助長しませんか?

A.戦略的な逃げや、自分を守るための逃げはむしろ必要です。「逃げる」という選択肢がないまま頑張り続ける行為の先には、デッドゾーンしかありません。
そして、怠けかどうかジャッジする以前に、「それは自分に向いていることなのか?」「本当にやりたいことなのか?」「自分にできることなのか?」を自分自身に問うて、自分を見つめることが大切なんじゃないかなと思います。

ちなみに、“怠け”については、これはこれで壮大なトピックになりそうので、また機会があれば触れていけたらと思います(‘ω’)ノ

まぁ、そもそもですけど…

自分のマイナス面を否定して、「今の自分ではダメだ。もっとできるようにならなきゃいけない。」って、自分にダメ出しして追い込んでいても、できるようになります?

絶対できないとは言わないけど、
よっぽど「やってやるぞ!」という熱い思いに突き動かされでもしない限りは(もっとも、そういう場合はしんどさよりもわくわく感があると思うし)、めちゃめちゃコスパもタイパも悪そうよね。

そればかりか、苦しさだけがつのって、社会を逆恨みしたくなったり、人生に悲観したりという、悪循環の沼にはまって抜け出せなくなりかねません。

果たして、そういう苦しみを味わい続けることが、幸せな人生なんでしょうか?

私はそうは思いません。
あの釈迦ですら、苦行には何の意味も無かったと言っているくらいです…。

だから、
「苦手なものは苦手なんだから、しょうがないよねぇぇぇぇ」って、いったん素の自分を許してしまうこと。

そして、苦手なら苦手なりの生き方ややり方(近頃はライフハックと言ったりもしますよね)を見つけていけばいい。

それこそが自己肯定感です。

で、

“そんな私”にできることは何だろう?
“そんな私”にふさわしい生き方ってどんなだろう?

っていうことを考えていくんです。

あなたには、あなたにしかできないことがある。
そこに目を向けていけたらな、って思います。

自分の持ち味を活かすように生きること。
それが「自分らしく生きる」ということなんじゃないかな、と私は思っています。

この記事を書いた人
あべ先生

公認心理師、特別支援教育士、AGOメソッド®セラピスト、教育学修士。
障害児教育を専門に学び、公務員心理職として教育委員会に10年以上勤務、延べ3,500件の発達相談に対応。不眠を訴えるクライアントがボディケアで眠れるようになった経験をきっかけに、心の問題に対する体へのアプローチの有効性に関心を持つ。現在は、心理カウンセリングと自律神経を調整するセラピーを併用し、心と体をトータルにケアするサービスを提供している。

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